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関の匠の刃物技術でオーストラリアの鯨を救え!

日本の物作り企業4社の連携で日本でしか作れない海水にも錆びない特殊なナイフを開発!

家庭用刃物・ポケットナイフの製造・卸販売を行う三星刃物(株)は地場のナイフメーカー(株)ジーサカイ社と新潟の明道メタル(株)およびステンレスメーカーである日本金属工業(株)との4社共同で、オーストラリアの鯨救出プロジェクトに協力しています。

魚網に絡まってしまったクジラ 鯨は魚網に掛かると、衰弱して死んでしまう。そこで一刻も早く網を切って鯨を逃がさねばなりませんが、網を切る為には強靭で鋭利な刃物が必要でした。
しかし、鋭利な刃物ほど早く錆びてしまいます。特に絶えず海水にさらされる船上では必要な時に刃物は錆びてしまっていて、折れて鯨を傷つける恐れがあります。

2005年、西オーストラリア自然環境保護局シニア オフィサーのDoug Coughranは鯨救出には特別なナイフがどうしても必要だと考えていました。50mm幅の綱を一気に切断できるのは、弊社のナイフの販売先でもあるSpyderco社のナイフ以外には考えられませんでした。試行錯誤の末Spyderco社ではナイフを自社で開発し、その後多くの鯨の救出に貢献してきました。
しかし、絶えず海水にさらされる船上ではナイフはすぐに錆びてしまいます。海水にも錆びず、折れない鋭利な刃物を使って網に掛かった鯨を救出したい。
そんな要望を受けて開発されたのが、"Whale Rescue Knife"です。

# 折りしも日本は欧米から鯨の調査捕鯨を問題視され、国内においては近年、刃物による殺傷事件の多発によって、刃物に対するイメージが悪化してしまいました。
その様な背景の中、日本のオンリーワンの技術で、関の匠の技が作った刃物が、オーストラリアの鯨を救うというコンセプトの商品を開発致しました。すでに岐阜県からも経営革新事業の認可を戴き、現在ではその技術を高く評価され米軍海兵隊・海軍パイロットのサバイバル ベスト用ナイフに当社の製品が採用されたほか、湾岸警備隊からの引き合いも戴いており、今後この技術を広く活用することを目指しております。
日本の物作り企業が連携して生まれるオンリーワン技術を用いて、今後も様々な市場、世界へと発信を行なっていきます。
読売新聞20120821
読売新聞 2012年8月21日

問い合わせ部署:三星刃物株式会社
担当:美濃輪 メールアドレス k-minowa@mc-seki.co.jp
TEL: 0575-22-2345 Fax: 0575-22-2347