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ナイフとは不思議なものです。初めて買ったナイフが自分にぴったりで、一生付き合えるモノである場合もあれば、
「もっと自分にしっくりくるモノがある気がする」という気持ちが長年続く場合もあります。
アウトドアを愛する者たちにとって、フィールドでアイテムを使っている自分を妄想し、気持ちが昂るかどうかは重要で、
そのこだわりは各々曲げられない信念のような何かがあるのではないでしょうか。
このナイフは、誰もが使いやすいような大衆向けに作られたものではありません。ライフワークとして更なる高みの
アウトドア体験を追求し、自分に合うナイフを探し続けるアウトドアマンに向けた「提案の一本」です。
大きな自信をもって、届けたい。握って、切って、削いで、割って。
高い実用性と非日常の美しさを併せ持つNorthern Landのブッシュクラフトナイフ、是非体感してください。
上級ブッシュクラフトナイフの条件と言える、刃厚4mm、フルタング、コンベックスグラインド。更なるハイエンドへの付加価値となる高級鋼材ハイス鋼にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)によってコーティングされたブラックのブレード、それに合わせハンドルとシースもブラックに。
カスタムナイフとは、一部の特殊な設備を要する鋼材の焼入れなどの工程以外は基本的に全てハンドメイドの製品を意味します。
このNorthern Landは、「ファクトリー」で作られる量産品ではなく、希少価値がとても高い「フルカスタム」でもない、「セミカスタム」です。
特殊工程にあたる焼入れとDLCの他は、鋼材の研磨/ハンドル加工の一部を三星刃物と外注が行う以外は、デザインから刃付けまで全て原幸治が手掛けます。
三星刃物が得意とする量産のノウハウとの協業により、本来は貴重な一点もののカスタムナイフを主とする原幸治のナイフを、実用メインとして手に入れ易い価格帯で限られた数量をお届けすることが可能になりました。
原幸治の代表的デザインであるエアステップとバンブーの二種類からお選びいただけます。丁寧に、大切に使うのもいいですが、ガンガン振って、使い倒してください。どんどんあなたに馴染んで、なくてはならない相棒になっていくことでしょう。
原幸治 Koji Hara
経歴
1949年 佐賀県伊万里市生まれ
1965年 刃物の町 岐阜県関市へ移住し、ナイフメーカーや包丁メーカーで23年間に渡り製品開発を経験する
1988年 39歳で独立し「ナイフハウス ハラ」を設立し念願のカスタムナイフビルダーになるそのデザインの独創性と精密的な美しさから、手がけた作品はアメリカやヨーロッパで数々の賞を獲得日本を代表するカスタムナイフメーカーであり、特に海外のナイフ愛好家から人気が高い
過去に手がけた
原 幸治デザインの
フルカスタムナイフ※こちらのナイフは一例です。
受賞歴(一部)
- 1998年
- 原氏の代名詞ともいえる「エアステップ」でイーストコーストナイフショー「モスト・イノベイティブ賞」
- 1998年
- パリのS.C.A.C Showにて「Couteav Pliant賞」*フランス
- 1999年
- 「ベストアートナイフ賞」Arkansas Custom Knife Show*米国
- 2000年
- 「ベストインショー賞」Southeastern Custom Knife Show*米国
- 2002年
- 「ベストオブショー賞」Las Vegas Classic Knife Show
「モストイノベーティブ賞」East Coast Custom Knife Show*米国
- 2004年
- 第13回オールニッポンナイフショーにて最優秀賞*日本
- 2004年
- ナイフアワードの「ベスト・インショー」
サウスイースト・カスタムショーで「ベスト・アートナイフ賞」*米国
- 2005年
- 第14回オールニッポンナイフショーにて最優秀賞*日本
- 2005年
- ミラノのInternationale Del Coltelloにて「Colpo Di Fulmine賞」*イタリア
- 2010年
- ソルバング「ベスト・オブ・ショウ」*米国
- 2011年
- ティールのDutch Knife ExhibitionにてGebruiksmes 3e Plaatts賞*オランダ
2020年、三星刃物の渡邉社長から「これから長く育てていく”本当に良い”ブッシュクラフトナイフを作りたい」と連絡がありました。これまでも一緒にナイフ作りをしようという話が出たことはあったのですが、今回はどこか社長の「本気の想い」を感じて、それに応えたいと挑戦することを決めました。
「なるほど、さすが。」と思ってもらえるナイフを作る。その想いをずっと心に留めていました。フルカスタムナイフの世界ではありがたいことにある程度「原幸治」の名前を知ってもらい、多くの方々に評価していただいてきました。
そんな原幸治が「値段を落として手をぬいたな」なんてことを絶対に、何がなんでも感じさせたくないという思いで必死に、本気で取り組みましたね。そこは執念深く自分の中の「芯」としておいていました。
結果的に、フルカスタムナイフで応援してくださったファンの方々を決して裏切らないナイフになったと思います。
今まで僕は「フルカスタムナイフ」という見た目が美しいナイフを作るということ長年やってきました。いわゆるアートに近い「一本もの」であり、同じナイフを2本と作ることはまずありません。しかし、今回挑戦したのは同じデザインのナイフを多くの人に届けるということです。ナイフ作りは30年以上行ってきましたが、この挑戦は予想以上に難しいものでした。同じ作業を繰り返し行おうとしても、手先が思うように動かないのです。
僕はなんでも器用にこなすタイプではありませんし、天才でもありません。努力をするしか方法はないと思いました。美しさの質はもちろん保ち、なおかつ効率的に仕上げるための努力です。
何本も何本も手を動かし続け、今まで使ったことのなかった道具もたくさん試しました。自分なりの努力の末、納得のいく制作方法が見つかったと思っています。今年で72歳になりますが、やはり勉強と練度をあげる努力をやめてはいけないと思いましたね。
ブッシュクラフトにおいて多くの経験をして、色々なことが出来るようになった人が、少し勇気を出してチャレンジしてもらえるナイフになっています。「なるほど、さすが。」と思ってもらえるようなナイフにしたいと、たくさんの試行錯誤を重ねました。美しさと実用性に真正面から向き合い、一切妥協のない形で完成にたどり着いたと思います。ぜひ、手に取ってみてください。
コロナ禍において日本では空前のアウトドアブームが起こっています。
このブーム自体はとても良い流れで、多くの方が純粋にアウトドアの楽しさを感じ、自然からの学びを得て、
不便の中でも自分たちの手で様々なことができることを実感し、家とは異なる家族との時間や自分と向き合う時間を過ごすのです。
この先でブームが去る時はアウトドア人口が減ることになりますが、このブームをきっかけに深い部分でアウトドアの素晴らしさを実感した方々にはライフスタイルとして定着し、ブームとは異なるアウトドア文化が日本で新たに生まれるきっかけとなるでしょう。
世界三大刃物産地の岐阜県関市が誇る世界的カスタムナイフ職人の原幸治氏と、同じく関市で明治6年から148年に渡り刃物を作り続けている三星刃物が協力して、アウトドアでの実用性が高いナイフを、そして美しいナイフを誕生させました。
セミカスタムなので工場生産のように大量には作れませんが、できるだけ多くのアウトドア愛好家にNorthern Landを通じてより深いアウトドア体験を味わってほしい。ブッシュクラフトや料理やアウトドア全般のナイフワークをこなすパートナーとして、レジャーやブームを超えるアウトドア文化への一歩を切り開く。
そんなコンセプトから、デザインと試作を重ねて、Northern Landは完成しました。
広大なアメリカではアウトドア文化が人々の生活に根付いています。伝統的な地域では、我が子の成長を認めた父親から子にナイフを引き継ぐ、そのような文化が健在しています。
MITSUBOSHI Outdoorsの理想は、Northern Landが引き継がれるナイフとなり、ユーザー皆様のアウトドアライフと、日本のアウトドア文化の発展に貢献することです。
私たちは、世界三大刃物産地である岐阜県関市で明治6年に創業した刃物メーカーです。三星刃物株式会社は”刃物のまち” 岐阜県関市で、長い歴史の中で培ってきた包丁づくりの経験を活かしながら、自社ブランド包丁「和 NAGOMI」シリーズを展開しています。単なる道具にとしてだけではなく、それを通じたより良い空間づくりを目指しています。
キッチンウェアのみならず、1986年よりアメリカのマルチツールブランドLEATHERMANの日本代理店レザーマンツールジャパン株式会社を運営し、アウトドア・工業・自衛隊から防災用品として人々の生活をサポートする製品の普及に尽力をしています。
三星刃物による新ブランド「MITSUBOSHI Outdoors」の新しい挑戦がはじまります。
今回使用したブレード鋼材はハイス鋼(SKH51)。
とにかく切れ味が良い。
主に切削工具に使われる非常に硬い炭素鋼で、包丁やナイフでは上位クラスの製品に採用されているものです。切れ味が鋭く、耐久性が高いため切れ味が長く持続するのが特徴であり、今回のブッシュクラフトナイフのようなハードなシチュエーションが想定される製品にも向いています。
Northern Landでは、硬度64のハイス鋼を、熱処理で調整し硬度61とすることで靭性を高め欠けにくく仕上げています。
切れ味については、ジビエの解体処理加工を行う「ジビエ工房めいほう」の元満様にご使用いただき、その実用性を確認しました。(下部に詳細なレビューも掲載しています)
「切れ味に ”粘り” があるんです。気持ちよく切れる。刃が折れてしまうのではないかという躊躇は全くなく、信用して力を入れられますね。」
ハイス鋼は切れ味という点でかなり優秀ですが、炭素鋼ゆえに「さびやすい」という弱点もありました。どうしたものかと改良を重ね、こんなにも試作が。
試行錯誤すること7か月ほど。
DLCコーティングの採用を決めました。
DLC (Diamond Like Carbon)コーティングは特別な表面処理技術です。何が特別かというと、金属表面にダイヤモンド成分と炭素成分によるナノレベルの薄膜をつくることで、不変性・耐腐食性・優れた硬度・低摩耗係数の表面にすることができる希少価値の高い技術なのです。
ご覧の通り、カーボンブラックの装飾的な美しさには惚れ惚れさせられます。
お察しかもしれませんが、ナイフにおいてブレードにDLCコーティングを施すものはハイエンドのカスタムナイフに限られています。それほど希少で高級だということです。
DLCコーティングはハイス鋼のさびやすいという弱点をカバーするだけでなく、激しく使っても傷つきにくいという強みもあります。
原幸治を知る人なら、彼の代名詞「エアステップ」の美しさを知っているでしょう。
日本の段々畑からインスピレーションを受けたそのフォルムは、どこか和の心を感じさせる独自の世界観を表現。米国のイーストコーストナイフショーで賞を受けたことのあるこのデザインは、ハンドルを握った時の一体感も両立しています。
ハンドル素材はアメリカ製のダブルブラックキャンバスマイカルタを採用。ナイフのハンドル材として支持される素材で、衝撃だけでなく水や汚れに強く、アウトドアでの使用に適したマテリアルです。
「バンブー」はその名の通り、竹をイメージしてデザインされたもの。こちらも原幸治を代表するハンドルデザインの一つです。
竹の節まで表現したハンドルの凹凸が、手の大きさを問わず指にしっかりフィットします。
ハンドル素材はスペイン製特殊強化木。三星刃物のフラッグシップ包丁にあたる【和NAGOMI Professional】のハンドルで使用している素材です。樹脂の含有率が高いため、固く、水に強く、縮まない。三星刃物の職人による磨きにより、美しい黒の光沢と木目模様のデザインが特徴的で、ブレードのDLCの光沢と合わせて全体の高級感が際立ちます。
様々な使用シーンが想定されるフィールドにおいて、ブッシュクラフトナイフでは大きい部類にあたる125㎜の刃をマルチパーパスに使用するためには、二段階のグリップ位置を設けることが有効だと考えました。
●握り方①
バトニングなど強い⼒が必要なシーンでは、ハンドルを5本の指でしっかりと握ります。ナイフの重みがブレード側に乗るため、ハードに使用可能です。
●握り方②
反対に、料理やフェザースティックを作るなど繊細な作業をするときは、ハンドルとブレードの間にある「くぼみ」に人差し指をかけることで、重心がハンドル側に移るため細かにハンドリングが出来るようになります。これが予想以上に便利。慣れるにつれて、指かけがなくてはならない存在に。
私は普段アウトドア製品の販売を行っており、これまで多くのナイフを見て、使ってきました。今回Northern Landのナイフを見て、まずあまり見たことのないデザインから「どんなナイフなのだろう、どういう風に使えるのだろう」と好奇心を掻き立てられるビジュアルだと思いました。
特にハンドルの部分は珍しいデザインなので握り心地が気になりましたが、実際に握ってみると思いのほか違和感がなかったです。
私が行うブッシュクラフトではあまりこのような長さのあるナイフを選ばないのですが、用途に合わせて握り方を変える事が出来、用途に合わせて使い分けができる実用性も兼ね備えたデザイン、長さであることがわかり、今までの自分自身の概念が覆されました。
キャンプと一口に言っても十人十色。人それぞれ、その時々で様々なキャンプのスタイルがあります。それに合わせてナイフも様々な種類が
存在しているわけですが、ハードにナイフを使いたいということであればこのナイフでまず間違いないでしょう。
直感的に、思い切ってナイフを振ることが出来ますね。それだけ信頼して良いナイフだと言っていいと思います。
マルチに使えるナイフでもあるので、「次はどこで使おう」「こういう使い方もいけるかも」と想像を搔き立てられますね。
1本持っておくと可能性が広がりますし、いろんなことに使える分安心感もあると思います。持っていて損はしないナイフです!
関谷知博さんプロフィール
キャンプ歴30年以上の中で通常のキャンプからブッシュクラフトキャンプにたどり着き、2016年頃より自身のネットショップ「男のこだわりshop」にて厳選したブッシュクラフトアイテムを取り扱う。現在は日本にブッシュクラフトの知識を広めるべく活動中。ブッシュクラフトによる「ナイフを使って火つけ体験」のワークショップを開催。2019年自身のアウトドアブランド「無敵SURVIVEGEAR」を立ち上げ、自身のアウトドア、キャンプ、ブッシュクラフトの世界を追求し続けている。
一番は、切れ味が気持ちいい。感覚が独特なんです。新しいナイフって切れて当然なんですが、そこに「粘り」を感じる。
木を切ってるのに、鉱物を切っているように吸い込まれていく、そして力はいらない。
私はマタギなので動物の解体等を行うのですが、革を剥いだり、関節を外したりしたときに「いいナイフだな」と感じましたね。
通常は狩ってから捌いていく過程で、部位ごとに5種類の刃物を使い分けるんです。ただこのナイフは1本で完結できました。
細かい作業も問題なく、重さがある程度あるので使用する側の負担もかなり軽減されます。
もしこのナイフの購入を迷っている方がいたら、使っていて楽しいナイフだということは、ぜひお伝えしておきたいです。
クールな見た目は言うまでもなくテンションが上がりますし、一本持っておいたら様々なシチュエーションで楽しめますからね。
「どこに持っていこう」とワクワクが止まらないナイフです。
元満 真道さんプロフィール
郡上市の明宝ジビエ/マタギ
1975年福岡県生まれ。初めて岐阜県郡上を訪れた際、自然の美しさに魅了され明宝地区に移住。畑で土を触り、川の流れで遊び、山に入り山菜や猪鹿を頂き、満天の星空に癒されながら生活している。現在は狩猟・解体から販売までを行い、「明宝ジビエ」の魅力を発信すべく日々奮闘中。里山・自然との共存を支援する活動の一環として、主に子供たちを対象に狩猟体験を中心とした自然体験プログラムを提供している。活動を通じて、子供達と命のありがたさを一緒に考えている。
- 全長
- 268mm
- 刃長
- 126mm
- 刃厚
- 4mm
- 重量
- 243g(本体のみ)※重量に関しては+-5g程度の個体差があります。
- 鋼材
- ハイス鋼(SKH51)
- グラインド
- コンベックス
- タング
- フルタング
- ブレードコーティング
- DLC
- ハンドル材
- ダブルブラックキャンバスマイカルタ
- 付属
- オリジナルレザーシース(117g)
- 全長
- 268mm
- 刃長
- 約126mm
- 刃厚
- 4mm
- 重量
- 245g(本体のみ)※重量に関しては+-5g程度の個体差があります。
- 鋼材
- ハイス鋼(SKH51)
- グラインド
- コンベックス
- タング
- フルタング
- ブレードコーティング
- DLC
- ハンドル材
- スペイン製特殊強化木
- 付属
- オリジナルレザーシース(117g)
■オリジナルレザーシース(ナイフケース)
付属の専用レザーシースは革職人がハンドメイドで作り上げた、オールブラックのNorthern Landにふさわしい逸品です。厚みとコシがある牛革を丈夫な糸でしっかりと縫い上げ、丁寧にコバの処理が施されており、使うほどに味が出ます。
※エアステップ、バンブーステップともに付属品としてお付けいたします。全長 265mm、幅 65mm、重量 117g、素材 牛革
使⽤後は、乾いた布などで全体を拭き⽔気や汚れを落としてから保管をしてください。
DLCコーティングは錆びに強いですが、エッジ部分は錆びやすいのでサラダ油かオリーブオイルをご使用ください。
食材カットを用途にする場合は鉱物油の使用は控えてください。
切れ味が落ちたり刃が⽋けた場合は、有償で刃付け直しを承っております。
ユーザー様との窓⼝は三星刃物が対応し、原幸治⽒の⼿によって 本来の切れ味を蘇らせます。
ナイフの状態に応じての対応になりますので、まずは三星刃物までご連絡ください。
使用時の注意・DLCコーティングとハイス鋼でも、フィールドで使うことで傷や跡が付くことはあります。ユーザーと共に使いこむことで増していく新品にはない味であり個性としてお付き合いください。
・石や金属、骨や冷凍食品など硬いものに強く当てたりえぐったりすると刃欠けの原因になりますのでご注意ください。
・本商品の携帯時と使⽤時の怪我等の事故についまして、弊社は責任を負いません。
【銃刀法について】
本製品は刃長さが6cmを超える刃物となります。
キャンプや釣りなど明確な使用なく持ち歩くことはできません。
移動の際はケースに入れて目立たないように保管してください。